人間ドック・がん検診
大腸CT検査
大腸CT検査とは
大腸CT検査は、内視鏡を使わないで大腸がんやポリープを見つける新しい大腸の検査法です。便潜血検査が陰性でも、治療の必要な6mm以上のポリープが、この検査で見つかることがあります。
炭酸ガスを注入して大腸を膨張させ、低線量CTを用いて撮影します。
CT画像をもとに大腸の三次元画像を作成し、画像診断を行います。
※なお医療被曝を最低限に抑える低線量撮影のため、お腹の実質臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、など)の診断はできません。大腸のみの診断となります。
検査の流れ
検査実施日までに問診と検査の説明をします。
検査可能と判断された場合、検査前処置の説明後に、検査食と薬をお持ち帰りいただきます。
検査前日は検査食を食べて、検査前日と当日に下剤や造影剤を飲んで腸の中をきれいにし、検査の精度を高くします。
検査当日は絶食です。
1.CT室に入り、検査台に横になります。
2.細いチューブを肛門から数cm入れ、炭酸ガスを注入して大腸を膨らませます。
3.CT撮影を行います。仰向けとうつ伏せでそれぞれ10秒間撮影します。約10~15分程度で検査は終了します。
4.検査後はトイレで大腸内に残った炭酸ガスを出していただき、腹部の張りが無くなってから帰宅していただきます。
後日、検査の結果について説明します。
長所と短所
長 所
*大腸に内視鏡を挿入することはなく、検査は短時間ですみます。
*内視鏡検査と比べ、前処置や検査の負担が少ないです。
*注入した炭酸ガスは速やかに吸収され、検査後の腹痛もほとんどありません。
*腸が癒着している方、腸が長い方でも可能です。
短 所
*病変の組織を採取することはできません。したがって、大腸CT検査で病変が疑われた場合には必ず大腸内視鏡検査を受けていただき、その病変が良性か悪性かの組織診断を受ける必要があります。
*平坦な腫瘍や5mm以下のポリープの検出能は大腸内視鏡検査と比べて劣ります。
*低線量ではありますが、CT撮影に伴う被曝がありますので、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある方は受けることができません。
大腸CT検査のできない方
CTの撮影ができない方(妊娠中の方など)
前処置ができない方
腸管閉塞が疑われる方
腎機能が極めて悪い方
大腸ポリープ切除直後(1週間以内)、腸管の手術直後の場合
ヨードアレルギーの方(*検査前にイオン性ヨード造影剤を飲んでいただくため)
偶発症について
細心の注意を払い慎重に検査を行いますが、稀に偶発症が起こることがあります。
主な偶発症としては、造影剤や鎮痙剤によるアレルギー反応、ショック、送気チューブによる出血、穿孔などが考えられます。
万一、偶発症が発生したときには、責任をもって最善の対応を行います。
検査費用
- ◆自費健診
- 33,000円(税込) ※令和5年4月より35,640円(税込)
- 検査食とお薬代を含みます。
- ◆保険診療
- 便潜血検査で陽性になった場合に保険診療での検査も実施しています。
- 病院や診療所からの紹介状が必要です。
- なお、市町村の住民検診で要精密検査になった場合には、
- 原則として大腸内視鏡検査を受けていただきます。
- 詳しくは予約センターまでご連絡ください。
申し込み
お申し込みは予約センターまでお電話またはEメールでお申し込みください。
予約センター 電 話 06-6969-6712
受付時間 8:45~12:00 13:00~17:00(平日のみ)
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