がん検診がきっとあなたを救う!早期発見が大切
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セミナータイトル
| 講演タイトル | 講師 | 公開日 |
|---|---|---|
| 医療法人伯鳳会 大阪中央病院 根津理一郎 名誉院長 |
2026年4月9日 | |
| 大阪がん循環器病予防センター 伊藤壽記 所長 |
2026年4月9日 | |
| 大阪がん循環器病予防センター 熊谷広治 婦人科検診部長 |
2026年4月6日 | |
| 大阪がん循環器病予防センター 熊谷広治 婦人科検診部長 |
2026年4月6日 | |
| 大阪がん循環器病予防センター 熊谷広治 婦人科検診部長 |
2026年4月6日 | |
がん治療が終わった後も元気に過ごしましょう ―がん治療後の晩期合併症に注意してください |
大阪がん循環器病予防センター 向井幹夫 副所長 |
2024年4月3日 |
| 大阪がん循環器病予防センター 伊藤壽記 所長 |
2023年2月1日 | |
| 徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター 教授 松久宗英 |
2023年2月1日 |
セミナー概要
近年 急増している 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease ; IBD)について

- 医療法人伯鳳会 大阪中央病院
根津理一郎 名誉院長
炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease;IBD)とは、大腸および小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす原因不明の疾患の総称で、クローン病と潰瘍性大腸炎に分類されます。IBDは欧米に多くみられ、わが国では稀な疾患とされていましたが、近年、食生活の欧米化などにより、患者数が急増してきており、注目されるようになりました。本疾患はとりわけ若年者に発症することが多く、一旦発病すると再燃、寛解を繰り返して慢性の経過をたどることが多いため、問題となっています。
今回、IBDの臨床像と最近の治療について、わかりやすくお話したいと思います。
肥満症とメタボ

- 大阪がん循環器病予防センター
伊藤壽記 所長
肥満症は悪い生活習慣の蓄積の結果生じるもので、食と運動における改善が求められる。 先ず、肥満と肥満症との違いを述べ、その定義、分類について説明する。CT 画像では皮下脂肪と内臓脂肪が区別され、その量が評価される。その上で内臓脂肪増加により、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの各種の病態や疾患が出現し、メタボリック症候群(メタボ)という概念が生まれた。その中で、政府は予防の一環として、特定健診や特定保健指導による制度が発足した。また、生活習慣の変化がもたらした、沖縄の事例を紹介する。さらにメタボと“がん”との関連性についても言及する。最後に、肥満症の治療法として、食事内容と運動内容、体重の自己管理などの行動療法、さらに薬物療法、外科療法について紹介する。
検診で防げる! 子宮頸がん

- 大阪がん循環器病予防センター
熊谷広治 婦人科検診部長
日本は先進国の中でも珍しく、子宮頸がんの罹患数も死亡数も増えています。子宮頸がん検診には自治体検診、職域検診、そしてドック検診があります(自治体検診は2年に1回、職域検診やドック検診は任意)。検診では子宮頸部うち子宮腟部と呼ばれる突き出た部分から専用の器具を使って細胞をこすり取ります(細胞診)。検診の大きな目標は罹患率と死亡率を減らすことです。子宮頸がん検診の受診率が欧米の約70%に対し日本では約40%にとどまり大きな問題となっています。子宮頸がんは異形成あるいは上皮内腫瘍(CIN)と呼ばれる「がんになる前の状態」から進行します。CIN3までなら円錐切除術と呼ばれる小さな手術でほぼ100%治ります。進行期1期でも90%以上が治ります。 特に20代・30代・40代の検診が大切です。女性の全がんの中で子宮がん(子宮頸がんと子宮体がん)の罹患数は5位、死亡数は8位ですが、年代別で子宮頸がんは20代から増え始め、30代では乳がんに次いで二番目に多いがんです。1985~2015年(30年間)に日本では子宮頸がんの罹患率が20代・30代・40代で上昇しています(世界の多くの先進国ではワクチンと検診で若い世代の罹患率は低下)。あなたの未来を守るために子宮頸がん検診を必ず受けましょう。今すぐ当センターまでお電話ください。あなたに合った検診をご提案いたします。
HPVを知ろう! 子宮頸がんの予防・検診・治療

- 大阪がん循環器病予防センター
熊谷広治 婦人科検診部長
HPVは子宮頸がんの原因になる身近にいるウイルスで、性経験のある人なら感染の機会があります。構造は単純で遺伝情報を持つDNAが硬い殻(カプシド)に守られ、アルコールでは分解されません。ヒトに感染するHPVの型は約100種類で、カプシドの違いで型を分類し、6型・11型はコンジローマの原因で、16型・18型などの高リスク型が子宮頸がんの原因です。人工的に作ったカプシドが予防ワクチンで、注射すると免疫が抗体を作り本物のHPVを撃退します。HPVの核酸(DNAやRNA)の有無からHPVの感染や活動の有無が分かり、型も同定できます。今は細胞診による検診が主流ですが、いくつかの自治体ではHPV単独検診が始まっています。 HPV依存性がんは扁平上皮癌の大部分を占め、比較的若年者に見られ、治る見込みが高いがんで、HPVワクチンで予防できます。HPVに無関係に起こるHPV非依存性がんは、治る見込みが比較的低く、HPVワクチンでは予防できません。発症した子宮頸がんに対する治療ワクチンはまだ開発中です。15歳までに90%の女児がワクチンを受ける/70%の女性が35歳と45歳で検診を受ける/診断後90%が適切な治療を受ける、以上が世界の目標です。HPVの知識を使ってがんの予防や発見が可能になっています。あなたの未来を守るため子宮頸がん検診を受けましょう。
遺伝もある! 子宮体がん・卵巣がん

- 大阪がん循環器病予防センター
熊谷広治 婦人科検診部長
子宮体がんは月経以外や閉経後の不正子宮出血で見つかることが多く、子宮筋層浸潤が浅ければ、多くは再発せずに治ります。卵巣がんの初期は自覚症状が乏しく、腹部膨満感を感じる頃には腹腔内全体にがんが広がり、5年生存率は30~40%と厳しくなります。 遺伝が関係するがんの代表例が、子宮体がん・大腸がんが関連する「リンチ症候群」と、乳がん・卵巣がんが関連する「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」です。がんになりやすい体質を持つ家系に発症するので遺伝性腫瘍症候群と総称され、そのがんの特徴は、「血縁者に共通する、若年に発症する、一人に複数」などです。生まれつきの体質(遺伝子)を調べて確定します。一部の遺伝子は保険診療で検査できますが、多くは自費検査です。多遺伝子パネル検査(MGPT)を用いると複数の遺伝子を一気に同時解析できるので、これから本邦でも依頼が増える見込みです。 がん検診への一歩が、あなたの未来を守ります。今すぐ、当センターまでお電話ください。あなたに合ったがん検診をご提案いたします。
がんサバイバーの皆様へ
がん治療が終わった後も元気に過ごしましょう
―がん治療後の晩期合併症に注意してください

- 大阪がん循環器病予防センター
向井幹夫 副所長
がん治療の進歩によりがん患者さんの予後が改善する一方で、がんを経験したがんサバイバーが急増しています。しかしながら、がんサバイバーの皆様を対象としたがん治療終了後のケアは決して十分とは言えない状態が続いています。特に、がん治療から数年から10年以上経過して出現する晩期合併症に対するケアには未だ多くの課題が残っています。
晩期合併症は、一度がんに罹患された方が再び別のがんを発症する二次性悪性腫瘍、心不全や動脈硬化をきたす心血管毒性、糖尿病や脂質異常症そして骨粗鬆症などを発症する内分泌機能障害そして学習障害や機能障害を伴う神経認知機能障害があげられます。これらの合併症のうち、二次性悪性腫瘍や心血管毒性は発症すると予後が不良なことが多く、その病態は小児・AYA世代発症と成人発症のがんサバイバーで大きく異なっており注意が必要です。
このような背景の中で2023年4月に開始された第4期がん対策推進基本計画ではがんサバイバーシップ支援ならびに若年者または高齢者などのライフステージに応じた療養環境における晩期合併症と長期フォローアップの必要性が取り上げられており、がんサバイバーの皆様における健康状態をチェックすることの重要性が注目されるようになりました。
本講演ではがんサバイバーの皆様やそのご家族様におかれましてがん治療後出現するかもしれない晩期合併症のことを理解していたくことでがん治療が終わった後も元気にお過ごししていただくために知っておいて頂きたいことを中心にお話しさせていただきました。今回のお話しをお聞きになられたがんサバイバーの皆様は、体調のチェック並びに晩期合併症のチェックを行うためのがん検診や特定健診を受診してみてください。そして、より詳しく調べてみたい方は人間ドックをご受診ください。
大阪がん循環器病予防センターでは、一般の方のみならずがんサバイバーの方を対象としてがん検診(自治体による年齢制限にご注意ください)や総合健診(特定健診および人間ドック)を行なっています。ご希望の方は当センターホームページをご覧になりご予約ください。スタッフ一同お待ちいたしております。
今、増えている膵臓がんについて

- 大阪がん循環器病予防センター
伊藤壽記 所長
本講演では、現在増えてきている膵臓がんを取り上げて解説を加えた。
近年、膵臓がんは増加傾向にあり、ここ20年で倍増している。2019年では罹患者数は約4万数千人で、男女比はほぼ1:1である。死亡数で見ると、2020年で約3万7千人であった。難治がんの一つであり、死亡率は男性で第4位、女性で第3位になっている。
膵臓がんのリスクファクター(危険因子)として、家族歴、肥満、糖尿病、喫煙、多量飲酒、慢性膵炎などが挙げられる。リスクを下げるためには、悪い生活習慣の改善が重要である。
膵臓がんの症状は、胃のあたりや背部がなんとなく重苦しいとか食欲がないなど、漠然としたものが多くつい放置しがちであるが、進行すれば時間とともに明らかな症状が出現してくる。膵臓がんは発見時ほとんどが進行がんで5年生存率は10%弱である。早く見つけて早く治療することが肝要であり、そのためには健診による早期発見が重要となる。
膵臓がんの根治療法としては、手術で摘出することが望まれるが、こうした症例は全体の20%程度である。そして術後は補助化学療法が追加される集学的治療が行われている。治療成績は2000年の始めに抗がん剤ゲムシタビン(GEM)が出てから徐々に成績の向上がみられるようになった。現在、患者さんの状態が許せば、GEMを中心とした多剤併用療法が行われている。放射線療法は局所進行がんに対して、抗がん剤との併用で行われ、切除可能となれば手術(コンバージョン)が可能となる場合もある。最近、病巣部に集中的に照射する重粒子線治療が保険適応となり、新たな選択肢が増えた。
糖尿病のなぜに答える

- 徳島大学先端酵素学研究所
糖尿病臨床・研究開発センター
教授 松久宗英
糖尿病で知って頂きたいことを4つの質問としてまとめました。
はじめに、「血糖とは」何でしょうか。血液中のブドウ糖(血糖)は体内で効率的にエネルギーを作り出す栄養素で、70~140mg/dLの幅に収まるように見事に調整されています。
次に、「糖尿病はなぜおこる」のでしょうか。インスリンの量や効き目が低下すると、血糖が上昇し糖尿病になります。よく本人が怠けているとか食べ過ぎるとかが原因とされますが、遺伝的背景や社会環境の変化あるいは加齢など複合的な要因により発症します。
さらに、「糖尿病は何が怖い」のでしょうか。高血糖は血管を傷つけ神経、目、じん臓が悪くなり、また心臓や脳の動脈硬化等がおこります。
最後に、「糖尿病は治る」のでしょうか。残念ながら治らない病気ですが、肥満の解消や生活習慣の改善によりお薬が不要になることがあります。何よりも、早期から治療を続けることが大事です。




