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循環器病予防部門 循環器病・生活習慣病予防・腫瘍循環器学への取り組み

小児がん治療経験者(がんサバイバー)に対する
長期フォローアップ支援事業の運営企画

 小児がん治療経験者長期フォローアップ健診(以下「小児がんサバイバー健診」)は、大阪府より支援をいただいている事業であり、がん治療が終わった後に新たながんが発症する二次がんの早期発見・早期治療を目的とするものです。
 抗がん剤による化学療法や放射線治療などにより、がん治療が終了し数年から10年以上経過した後に出現する合併症を晩期合併症といいます。晩期合併症は、決してがん治療を受けた方全員に認めるわけではありません。そして病気の種類や治療内容でも異なっており個人差が大きいことが知られています。
 しかし、軽症の場合には疲れやすい、体調がすぐれない、気分がすっきりしない、不安があるなどといった症状などを訴えられる方もおられます。そして、比較的少数ではありますが、重症例としては新たながんの出現(二次がん)や、内分泌疾患(糖尿病、脂質異常症など)、心血管疾患(高血圧、血栓症、心機能障害など)を認める症例が報告されています。今回施行している小児がんサバイバー健診は二次がんの早期発見を目的とするだけでなく、検査以外に問診ならびに診察によりその他の合併症の有無のチェックを行なっています。

図:小児がん治療経験者長期フォローアップ支援事業


病気予防への取り組み